臣松之案
檢盛言諸所改易,皆非別有異聞,率更自以意制,多不如舊。凡記言之體,當使若出其口。辭勝而違實,固君子所不取,況復不勝而徒長虛妄哉?
(漢籍電子文献資料庫三國志 641頁 ちくま3-485)
解説
三國志は曹髦殺害事件を本伝であまり書いていません。そのため裴松之先生は、陳泰の伝のうち曹髦殺害事件が起こった辺りに注を差し挟んでおられます。そのうちのひとつが孫盛によるもの。陛下が賈充の手下に殺された! なんということ! と、司馬孚と陳泰が号泣。それを見た司馬師もどうしようもなくなり号泣。そして司馬師が「わわわわしはどうすればよいのだろう」と陳泰に問うと陳泰は「いや賈充処刑して天下に謝罪なさいよ」と答えました。「わわわわしに賈充は必要じゃし他の方向で」と司馬師が返答したところ陳泰は「うっせーもうこれ以上俺に喋らせるな」と慟哭、間もなく血を吐いて死んだ、と書かれていました。
あのねぇ、と裴松之先生がツッコみます。
孫盛って他の所でもそうだけど、特に典拠とかもなく自分の腹づもりだけでもとの事績改変して、しかもそのすべてが改悪! 普通はあるがまま記載すべきでしょうよ、改悪するにしても短くするならまだしも、いたずらに冗漫にするのってもはや問題外じゃん! とのこと。ほんと裴松之先生は孫盛さんだいしゅき☆